『人生の地図』 | 恋の西遊記 ~インドまでの距離~

『人生の地図』

「ルール」 自分自身のルールを。

 

自分は一個の人間でありたい。

誰にも利用されない

誰にも頭を下げない

一個の人間でありたい。

 

他人を利用したり

他人をいびつにしたりしない

そのかわり自分もいびつにされない

一個の人間でありたい。

自分の最も深い泉から

最も新鮮な

生命の泉をくみとる

一個の人間でありたい。

誰もが見て

これでこそ人間だと思う

一個の人間でありたい。

一個の人間は

一個の人間でいいのではないか

一個の人間



独立人同志が

愛しあい、尊敬しあい、力をあわせる。

それは実に美しいことだ。

だが他人を利用して得をしようとするものは、いかに醜いか。

その醜さを本当に知るものが一個の人間。

 

 

*武者小路実篤 『武者小路実篤詩集』 角川文庫

編著  :高橋 歩

タイトル: 人生の地図

 

 

 この本は、私と彼のお気に入りの本です。

 

今回紹介したのは、

この本の中でも

彼が一番好きな

ページなんです。

 

彼が

この詩が好きだと知り、

私は

何度も読み返してみる。

 

 

 

都会があまり好きでなく、

田舎に帰ろうとする

彼。

 

ゆっくりと

平穏な生活を

求めている

彼。

 

競争などしない、

けれど、

けして、

自分を見失わないように

しっかりと個を

持とうとする

彼。

 

そんな彼っぽい

一面が

垣間見られる

詩。

 

 

と言っても、

私が見て感じただけで

もしかしたら

彼にとっては

全然、

違う視点から

この詩を

見てるかもしれないですけど・・・。